それは無理です
構わないで…
『私、あと3日で排卵なの。だから、ちかとあと3日はしないでね。』

吏苑としてしまったら、1週間はしたくない。

これは宣言通り。

「…姐さん、オレ達もうしてませんし、するつもりもありません。」

『言ったでしょう?信用しないと。』

そんな悲しそうな顔しないで。

その顔をしたいのは私よ。

あれからずっと彼は私の護衛をしている。

息がつまりそうだった毎日も、やっと慣れてきた…と思う。

そう思わないとやってられない。

ちかも寝室を分けるのはいつまでか?とか、まだ信用できないか?とか、聞いてくるけれど。

一切ノーコメント。

心が狭いのかもしれないけれど…私は二人を信用するつもりはない。

結婚後にセフレになるつもりがないのに、キスする理由は?

…ああ、駄目だ。

許せない自分が悪いのか…最近そんな風にも思い出して、気持ち悪くてしょうがない。

早く子供を作って、ちかと距離を置きたい。

子供が出来たら、この家から離れられるから。

一緒に住む理由はないわ。


< 5 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop