ヤンデレくんとツンデレちゃん
やっと信号が変わったとき、


「!」


……腕を捕まれ、前に進めない。


離せ。


ここ、ただでさえ人通り少ないのに……

これ以上あんたと2人きりになるのは気まずい。


「“離せ”とも言わない……か」

「…………」

「よほど強力な“ウイルス”にやられてるみたいだね?」


グッと近づいて、顔を覗き込んでくる。


近い近い近い!


「顔色は、そんなに悪くない……いや、ちょっと赤いかな?」


それはあんたが息のかかりそうなくらいの距離に近づいてきたからでしょうが。


やっぱりこいつを無視するなんて不可能なの?


「……そんなにボクと話したくないの?」


――え?


「それだけ教えて、梁ちゃん」
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