病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
お兄ちゃんが部屋に来てくれて、宿題を手伝ってくれた。
やっと終わって、ホッとして「ありがとうございました。」ってお礼を言ってたら、息苦しいことに気づいた。

吸入しなきゃって思ったら、咳が出始めた。
ゴホッ、ゴホッ・・・
「由美ちゃん?大丈夫?ちょっと待ってて」ってお兄ちゃんは部屋を出て行った。
吸入しなきゃってベッドサイドに置いてる吸入器を手に持ったけど、咳が次々出て、なかなか吸えないでいたら、パパとママが入ってきた。
「由美。吸入した?」ってママに聞かれたけど、「まだ、ゴホゴホッゴホゴホゴホッ」
パパが、「じゃ、今から吸入しよう。せーのっで吸ってよ。。。せーのっ」って言われてタイミング合わせるようにしたけど、咳がひどくで吸えたかわからなかった。

パパが、聴診器取ってくるな。って行ってしまって、ママが背中をさすってくれてた。

パパが戻ってきて、されるがままに聴診されて、「喘息発作だけど、さっきの吸入は吸えてないね。ネブライザーやった方がいいから、クリニックに行こう。歩けるか?」
全然、力入らなくて立ったけど、フラフラしちゃってたら、パパがおんぶしてくれて、クリニックに連れていかれた。

処置室のリクライニグチェアに座らされた。「体、横にすると苦しいでしょ?ここにもたれてゆっくり座ってて」ってパパは言って、治療の準備してくれてた。
ネブライザーでの吸入をやったけど、なかなか咳が治まらず、息苦しさが続いてた。
パパから、「吸入だけじゃちょっとしんどいね。点滴しようね。」って言われた。

注射はすごく苦手。怖くって、いつも、ビクビクしてしまう。どうしようって思っていると、
「由美ちゃん、点滴は左腕にしようね。怖いかな?注射は苦手?」って聞かれた。
うんってうなづいたら、「そうだよね。できるだけ痛くないように頑張るから、動かずにじっとしててね。泣いてもいいからね。じゃ、チクってするよ〜」って言われたら、すぐ、チクってきた。
「ようし、もう入ったからね。1時間くらいかけてゆっくり落とすから、もし、心臓がドキドキしてきたら、すぐ教えてね。」って言って、パパは片付けたり、隣の診察室の方に行ってしまった。
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