病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
喘息は発作もほとんど治まり、自覚症状はないから安心してたけど、
お昼頃には喉が痛くなってきた。

お昼にはパパもママも帰ってきて、一緒にご飯食べたけど、食欲もなくて。
「まだ、しんどいんだろう?ちゃんと診察してみよう」ってパパに言われてしまった。
嫌だなぁって思いながらも、嫌とも言えずに、うだうだしていたら、パパが黒い鞄をもってきた。
「ちょっと診察するからね。まずは聴診。胸の音を聞かせてね。はい、ゆっくり息してて・・・次は喉を見せて。」
ううんって思わず首を振ってしまった。
「のど見られるが嫌なの?」ってパパに言われちゃった。
うんってうなづいたら、「どうして?舌圧子がいやなの?」
ううん。。。
「じゃ、ちょっと我慢して、見せて。はい、あーん。。。」
しぶしぶ、ちょっとだけ口を開けたら、グイって開けられて、舌圧子で抑えられた。
「あぁ、喉がまっかだよ。それで嫌だったんでしょ?風邪ひいちゃったね。熱はなさそうだけど、これから出てくるかもしれないなぁ」
ママが来て「由美、体調悪いんでしょ?昔から、体調悪い時はすごく診察されるの嫌がるもんね。これまでも診察嫌がらないから大丈夫って先生が判断基準にしていたくらいだもの」

お昼からも「安静にして、熱がでてきて辛いようなら言いなさい」って言って2人とも仕事にもどっていった。
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