病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
入院してから1週間がたって、左足はギプスをつけられた。松葉杖で少しずつ歩く練習をしている。
もう1週間ほどしたら、退院してもいいらしい。

廊下を松葉杖で歩いてたら、お兄ちゃんがきた。
「由美ちゃん、元気そうだね。」
「お兄ちゃん、来てくれたんだ。学校はいいの?」
「あぁ、授業は終わったからね。いつもは授業の後も、勉強したりしてるんだけど、今日は急ぎのレポートもないし、由美ちゃんが退屈してるって聞いたから、来てみたよ。」

病室はギプスになってから、個室から2人部屋に変わったんだけど、もう一つのベッドは今日、退院されて空いてる、個室同然だから、お兄ちゃんと部屋でおしゃべりしてた。

河合先生が来た。「祐希、来てたんだ。由美ちゃん、今日は、まだ、痛み止め使ってないけど、大丈夫?我慢してない?」
「はい、大丈夫だと思う。動いたらちょっと痛いけど、じっとしてたら大丈夫です。」
「そっか、よかった。じゃ、今晩から飲み薬も1つ減らすからね。もし、夜になって痛みがあるようなら、言ってね。」
「はい」

河合先生はそのあと、お兄ちゃんと少しの間、話ししてた。
夕方になって、ママがきた。
「祐希くん、来てくれてたんだ。ありがとうね。忙しいんでしょう」
「いや、今日は、余裕があったから。由美ちゃん順調そうで良かった」
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