病院嫌いなのにステップファミリーはお医者さん
「原田さん、虫歯ね、見た目は小さかったんだけど、神経近くまで進んでいるみたい。今日だけで直ぐ治せるかなって思ってたけど、1回じゃ無理なので、今日は、削って、型をとって、来週、詰め物をして終わりになります。奥歯だし、見えにくいところだから、保険でできる銀の詰め物でいいですか?」
「はい。。。」ショックだった。半年前には虫歯なかったのに。。。これからはもっとちゃんと歯磨きしよう。。。
「それじゃ、椅子倒しますね。。。はい、大きく開けてくださいね。最初に麻酔しましょうね。」
「えっ、注射?」
「注射苦手?」
「はい。。。涙」
「怖いかな?動かないようにだけ頑張ってね。泣いても声だしてもいいからね。ちょっとだけ頑張って。。。」
って先生に言われてすぐに、チクってきた。
「あっ。。。んー。。」
「痛いかな?ゆっくり入れてるからね。はい、もう1回チクってするよ」ってまたチクってきた。
「。。。涙。。。」
「怖かったね。もう、麻酔が効いてきたから痛くないでしょ?」確かに2回目はチクってしたけど、その後は痛くない。
「はい、麻酔の注射はおしまい。口をゆすいでね。」ってうがいをさせてもらった。
「それじゃ、削っていきますね。麻酔が効いてるから痛くないはずだけど、もし痛かったら、左手を上げてくださいね」
キュイーン、キュイーン、ジージー、キュイーンと振動している様子はわかるけど、痛くなくて安心していた。
「はい、1回うがいしてね」って椅子を起こされてうがいした。
「じゃ、検査薬をつけますね。。。もうちょっと虫歯の部分が残ってるので、削りますね。」
キュイーン、ジージー、キュイーン、キュイーン・・・なんか痛いような気がしてきた。
あれ?痛い?だんだん、痛みが自覚できて、左手を上げた。
「痛い?もうちょっとなんだけど、我慢できるかな?」って言いながら先生はキュイーンと削り始めた。
ズキンって痛くなった「あっ、んっ」思わず、涙がでた。
直ぐ止めてくれて「痛かったね。ごめんね。もうちょっとだけ深いところが残ってるんだよね。麻酔追加しようね。」って言って衛生士さんに注射をとってくるように言った。
「それじゃ、注射するね。」って言われたけど、全然、痛くはなかった。歯茎は麻酔が効いてるから注射が痛くないみたい。。。
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