千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「ええええええ!?!?!?」

「とりあえずリハだけ何とかしよっか。セリフ、そこまで多くないからマイク越しで頑張って私やってみるよ」 

騒ぐクラスと私とは反対に愛海ちゃんは冷静に対処してる。

私もしっかりしなきゃ…!


「輝、薬とか持ってないの??」


「…持ってるけど、水が無くて……」


「じゃあ私の水あげる!ほら飲んで!千秋先輩悩殺するんでしょ!?」


「……ほんとごめん……肝心な時に役に立たなくて……足しか引っ張ってねぇ……」


「輝くん、それ以上言ったら怒るよ。いつもクラスのムードメーカーなんだからしっかりして。支えてくれてるの本当に有難いんだから頑張って早く治して」

愛海ちゃんがぴしゃん!と言い切る。
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