キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」
お店に入って、メニューを見るけれど、全くわからない……。
……フランス語の料理名の上に、カタカナでルビが振ってあるんだけど、それさえもどんな料理か検討もつかない。
それに、なんて言うか……メニューに値段がないとか、恐くて頼めない……。
じぃっとメニューを睨んだままの私に、
「…決まったか?」
彼が声をかけてくる。
雰囲気に気圧されて、
「……同じのでいいです……」
口にすると、
「OK、わかった」
頷いて、ウェイターを呼んだ。