ロッカールーム
☆☆☆

「お母さん喜んでたね」


帰り道そう言うと、サクは頷いた。


「あぁ。2時間あれば色々と話せるし、本当によかった」


そう言って嬉しそうな顔をするサク。


明日はもっと沢山のモヤを集めよう。


花への風当たりは強くなったままだろうから、そこから更にエスカレートすることを考えなきゃいけない。


そう思っていると、ポツポツと雨が降り始めた。


そう言えば夜から明日にかけて雨が降るって言ってたっけ。


「急いで帰ろう」


そう言って、あたしたちは自転車に乗り家を目指したのだった。

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