あの夏の嘘を僕は知っている
「渚?なーぎーさー?」

こつん、と頭に軽く痛みが走って我に返る。


「な、何?」

「何、じゃねーよ。夏に浮かれすぎたら事故るぞ」


そう言った彼は、わたし━━小枝 渚(コエダ ナギサ)に体当たり。

痛い、と小さく呟いて、コンビニで買ったばかりのミルクティーを一口。



高校2年にもなって男女で下校なんて、カップルかと思われることも多々あるけれど、わたし達は正真正銘の幼なじみ。

それ以上でもそれ以下でもない。
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