あの夏の嘘を僕は知っている
「今日、渚ん家いい?」

有無を言わせないような表情で問われる。



明るい茶髪が、キラキラと太陽に照らされ輝く。

わたしより20㎝以上背の高い彼は、腰を曲げながら顔を覗き込んだ。



「勝手にしろ」

口の悪いわたしとは裏腹に、「じゃーな」と、ニコニコ笑顔で自分の家に帰っていく彼。



無愛想なのにもちゃんと理由があって、それは彼━━道端 凌(ミチバタ リョウ)のことが好きだから。
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