何度でも、愛を叫ぶ。


何ヵ月か前に、和翔くんのお母さんは体調を悪くして入院したという。


「祐香」


その言葉を聞いて、和翔くんは私のことを思い出したみたい。


自分が、私に言ったことも。


自分から、何が失われたかも。


全部、思い出した。


「後悔したんだって、二宮さんは何も悪くないのに、酷い言葉で傷つけたって。」


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