何度でも、愛を叫ぶ。


「ちょ、駆…くん。」


駆くんに手を伸ばすと、私の手は駆くんの体をすり抜ける。


「え、ちょ…ど、」


「…そういうことだ。」


「え、や…駆、くん!!!」


理解、したくなかった。


触れようとしても、触れられない彼のからだ。


それは、久しぶりに再会した幸せな夢だった。


だけど、余りにも残酷な夢だった。


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