何度でも、愛を叫ぶ。


ずっと、許せなかった。


「私、どうして…睡眠薬を飲んで車を運転したのか疑問に思っていたんです。」


「…祐香。」


「まるで、死のうとしていたみたいに、私たちに直進していましたよね。」


きっと、私たちがいることも気付いていなかったのでしょう。


駆くんのお父さんから聞いた話だと、事故現場にはブレーキ跡が残されていなかった。


つまり、もうその時点で意識は無かったか朦朧としていたんだと思う。


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