何度でも、愛を叫ぶ。
別章

駆side




あまりに、呆気ないものだった。


「…残念です。」


その宣告は、どうして今なのか。


「ーイギリスに、この手の名医がいます。」


「ですが、彼は予約が半年先まで一杯で…」


「それまで、伊藤さんの体が持つかは保証できません。」


信じられないものだった。


だって、全然昨日まで元気だった。


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