何度でも、愛を叫ぶ。




「和翔くんの顔を毎日一番最初に見て、一番最後にも見るの。そうやって、幸せに生きられるって。」


信じていたのに。


どうして…どうして同じなのよ。


「生きる希望があったから、頑張れたのに。今更、どうしろっていうの!?」


「…祐香。」


「私は、嫌よ。治療なんてしない。」


「お腹の子供は、どうする。」


「…産むよ。私の命と引き換えだとしても、この子は守りたい。」


< 613 / 646 >

この作品をシェア

pagetop