嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
話が脱線してしまいましたが、無事に中間考査は乗り切れました!
…よかったぁ。
苦手な国語の読解にてこずった。
ああ、あと化学の反応式も怪しかったなぁ。
終わったから、ま、いっか!
帰り支度をしていると、前の席のポニーテールが揺れた。
「ことちゃん、お疲れ~!SA特待生は余裕だった?」
「ぜんっぜん、そんなことないです!けっこう難しい問題ありましたし…」
「またまた~、そんなこと言っちゃって!どうせ出来てんだから、天狗になったって良いんだよ~」
天狗になる?
あの鼻の長い?
…って、あぁ!
私…何想像しちゃってんの?!
日本語特有のたとえってやつでしょ!
トホホ…
こんな初歩的なことさえも頭に入ってないなんて…。
私を特待生に選んだ先生たちが泣いちゃうよ。
「あーあ、今日からまた部活か…」
園田さん、部活楽しみじゃないの?
チア部は花形でおっきな声出してダンスして応援しているイメージだけど、実際はブラックな部活なのかな?
部活に入ってない私にとって部活は新鮮なんだけどなぁ。
「チア部ってさぁ、野球部の応援でかり出されるからこれからが正念場なんだよね~。ま、うちの学校は弱小だから、奇跡が起こったとしても2回戦出場くらいだろうけど」
「1回でも勝てたらすごいじゃないですか!」
「ことちゃんってホントピュアだよね。うらやましいよ」
ピュア?
私が?
まさか…そんなワケないでしょう!
私、もう16歳。
子ども心なんて忘れた…はず。
私って…
私って…
幼稚、
ってこと?
…ガーーン。
「ちょっとちょっと、どした?」
がっくりと肩を落とした私の顔を園田さんが覗き込む。
園田さんのシャンプーの甘い香りを吸ってほわほわとした生ぬるい気持ちになった。
まるでハニートラップにかかったかのようだ。
「ま、いいや。ことちゃん、おかしくなっちゃったみたいだし、あとで話せなかったこと、話すね。じゃあ、また明日!バイバーイ!」
園田さんはものすごく足が速い。
ポニーテールをぶんぶん揺らしながら颯爽と廊下を駆けていった。
いやぁ、これぞ正真正銘、ポニーテール。
馬のしっぽに見えてしまった私であった。
…よかったぁ。
苦手な国語の読解にてこずった。
ああ、あと化学の反応式も怪しかったなぁ。
終わったから、ま、いっか!
帰り支度をしていると、前の席のポニーテールが揺れた。
「ことちゃん、お疲れ~!SA特待生は余裕だった?」
「ぜんっぜん、そんなことないです!けっこう難しい問題ありましたし…」
「またまた~、そんなこと言っちゃって!どうせ出来てんだから、天狗になったって良いんだよ~」
天狗になる?
あの鼻の長い?
…って、あぁ!
私…何想像しちゃってんの?!
日本語特有のたとえってやつでしょ!
トホホ…
こんな初歩的なことさえも頭に入ってないなんて…。
私を特待生に選んだ先生たちが泣いちゃうよ。
「あーあ、今日からまた部活か…」
園田さん、部活楽しみじゃないの?
チア部は花形でおっきな声出してダンスして応援しているイメージだけど、実際はブラックな部活なのかな?
部活に入ってない私にとって部活は新鮮なんだけどなぁ。
「チア部ってさぁ、野球部の応援でかり出されるからこれからが正念場なんだよね~。ま、うちの学校は弱小だから、奇跡が起こったとしても2回戦出場くらいだろうけど」
「1回でも勝てたらすごいじゃないですか!」
「ことちゃんってホントピュアだよね。うらやましいよ」
ピュア?
私が?
まさか…そんなワケないでしょう!
私、もう16歳。
子ども心なんて忘れた…はず。
私って…
私って…
幼稚、
ってこと?
…ガーーン。
「ちょっとちょっと、どした?」
がっくりと肩を落とした私の顔を園田さんが覗き込む。
園田さんのシャンプーの甘い香りを吸ってほわほわとした生ぬるい気持ちになった。
まるでハニートラップにかかったかのようだ。
「ま、いいや。ことちゃん、おかしくなっちゃったみたいだし、あとで話せなかったこと、話すね。じゃあ、また明日!バイバーイ!」
園田さんはものすごく足が速い。
ポニーテールをぶんぶん揺らしながら颯爽と廊下を駆けていった。
いやぁ、これぞ正真正銘、ポニーテール。
馬のしっぽに見えてしまった私であった。