嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
園田さんの言葉をまとめたら、赤星昴くんの取扱い説明書が頭の中で出来上がってしまった。


っていうか、園田さんはそもそもどうして赤星くんのこと詳しいんだろう?



「赤星昴はこの学校のA特待生だし、あの見た目だからすぐ噂になんのよ。チア部の中にも赤星くんのファンがいてね、毎日聞かされてるから、いろいろ彼について知っちゃったんだ。…いっとくけど、不本意だからね」



頭上にクエスチョンマークが出現していたのかな?


園田さんは私の素朴な疑問に答えてくれた。



「ことちゃん、赤星くんに近づいちゃダメだよ。あの人、何考えてるか分かんないから」



園田さんの顔が目の前に迫る。



「絶対だからね。…約束」



園田さんに念を押され、私はこくこくと首を上下させた。


< 70 / 137 >

この作品をシェア

pagetop