嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
あっ…、雨だ…。


あの衝撃のお陰でイライラは無事飛んでいき、空を眺めながらゆっくりと歩いていたら急に雨が降ってきた。



「ひょえっ!」



雨粒は大きく、数秒の間でものすごく強くなる。


よく天気予報でバケツをひっくり返したような雨なんて言うけど、まさにそんな感じ。


折り畳み傘、ないかな?


走りながら、バッグを漁るものの、見当たらない。


常備しているはずなのに、なんで今日に限ってないの?



「はあ…」



ため息を1つついた、その時ーー。



「ぎょえっ!」



バタンッ!!


私の体が鈍い音を立てた。
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