私なんて…

奏汰｢あの、どうかされましたか？｣

俺は騒がしい職員室に声をかけてみた。

志摩｢あ、先生申し訳ありません。最後の千紗先生が体調悪いみたいで、早退させて欲しいって言ってるみたいで｣

奏汰｢そうなんですか？体調悪いなら、僕が診ましょうか？｣

囲われている先生の元に行ってみると、顔色が悪く、今にも倒れそうな千紗がいた。

奏汰｢え？千紗ちゃん！？｣

志摩｢えっと…千紗先生をご存知なんですか？あ、さっき千紗先生が言ってたかかりつけの先生ですか？｣

奏汰｢あ、昔診てた患者です。今は違うんですよ｣

依理｢でも良かった。千紗先生、ちょっと怖がりで人見知りだから、知ってる先生なら大丈夫だね｣