私なんて…
奏汰「僕、千紗先生を連れて保健室で診察させて頂きますね」

千紗「ハァハァ…ハァハァ…」

千紗は無言の抵抗なのか、それともしんどくて動けないのか、全く動こうとしない。

奏汰「千紗ちゃん、保健室行くよ?」

優しく問いかけるが、千紗は首を振る。
仕方ない。無理矢理連れて行くか。俺は千紗を抱き上げた。

奏汰「いい加減にしろ。落ちるぞ(怒)」

俺は千紗にしか聞こえない声で言うと、千紗はビクッとして、みるみるうちに目に涙を溜めていき、大人しくなった。

奏汰「終わりましたら顔出しますので、皆さんは休憩していて下さい」

志摩「すみません。お願いします。何かありましたらお呼び下さい」

俺は、一礼して保健室に向かった。
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