❀ お嬢様華伝 ❀
学校生活は、始まったところなんだしっ…。


また体勢を変えて、寝入ろうとしたとき…。


「せっかくのおいしい朝食が、冷めてしまいますわよ!」


寝ぼけているあたしの耳に、桜子のこの言葉がハッキリと届いた。


「…そうだね!おいしい朝ご飯が、あたしを待ってる!」


あたしは、むくっと体を起こした。


どれだけ眠くても、朝になったらお腹は減っている。
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