こっちむいて?羽生
「愛里?どうしたの?」
美羽が心配そうに顔を覗きこんでくる。
私は声を詰まらせながら、なんでもないと答えた。
涙を拭いながら、いじけてる私に、美羽は辛抱強く問いかけてくる。
「私にも話せないこと?
何かあったの?
今日は羽生くんにちゃんと気持ち伝えるんだって言ってたじゃない?」
静かで優しい声は、私を気遣ってのもの。
だけど……
「も……いいんだ」
いいわけない。なのにそんな言葉が口をついて出る。
美羽と羽生が一緒にいたところを見ただけで、私の心は萎縮しちゃってるんだ。
「最後なんだよ?
もぉ、会えなくなっちゃうかもしれないんだよ?
なのに……それでいいの?愛里」
さっきとは違う泣きそうな声で、美羽は私の両肩を掴み揺さぶりながら必死に私を説得しようとする。
堪らずに私は自分のどうしようもない気持ちを美羽にぶつけた。
「…………んだよ」
「え?」
「羽生はまだ美羽のことが忘れられないんだよ!
だからもう私の出番なんかないじゃん……」
美羽が心配そうに顔を覗きこんでくる。
私は声を詰まらせながら、なんでもないと答えた。
涙を拭いながら、いじけてる私に、美羽は辛抱強く問いかけてくる。
「私にも話せないこと?
何かあったの?
今日は羽生くんにちゃんと気持ち伝えるんだって言ってたじゃない?」
静かで優しい声は、私を気遣ってのもの。
だけど……
「も……いいんだ」
いいわけない。なのにそんな言葉が口をついて出る。
美羽と羽生が一緒にいたところを見ただけで、私の心は萎縮しちゃってるんだ。
「最後なんだよ?
もぉ、会えなくなっちゃうかもしれないんだよ?
なのに……それでいいの?愛里」
さっきとは違う泣きそうな声で、美羽は私の両肩を掴み揺さぶりながら必死に私を説得しようとする。
堪らずに私は自分のどうしようもない気持ちを美羽にぶつけた。
「…………んだよ」
「え?」
「羽生はまだ美羽のことが忘れられないんだよ!
だからもう私の出番なんかないじゃん……」