眠り姫に恋したのは年下御曹司
お見合いか…………。


私だって結婚には夢がある。


ウエディングドレスも着たいし、ブーケトスだってやりたい。


新婚旅行は豪華に海外で甘い雰囲気の旅もしたいし、会社にも堂々と有休を申請したい。


子供だって欲しいし…………。


その前に彼氏かぁ。



『次は上南沢、上南沢。』



聞こえてきた車内アナウンスに現実に引き戻された。


私は降りる用意をしながら、電車が停車するのを待った。



「また合コンに行きたいね〜。彼らの彼女にはなれなくても楽しかったしね。」


「うん、うん。また行こうね。」



彼女達の言葉を聞きながら、自分の家のある駅で降りた。


合コン…………。


私には縁のない話だろうが、そんなレベルの高い合コンがある事に少し興味も沸いてしまった。


『選ぶのは彼ら。』


彼女達の言葉が脳裏を過ぎった。


若い綺麗な彼女を選ぶ彼らは本当に恋愛をしようとしているのだろうか…………と疑問も沸いてしまう。
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