葵くん、そんなにドキドキさせないで。
田中さんじゃなきゃダメなんだよね。
…なんて、その理由が、"言うことをちゃんと聞きそうだから"っていうの、知ってるんだから。
でも、葵くんの声が優しいから、
顔つきもいつもより柔らかいから、
ドキッとしちゃうの、しょうがないじゃない…
「(だ、ダメだ)」
なんだか私が恥ずかしくなってきた…!
この場を離れようと、急いで立ち上がる
「1年の時、俺に教科書貸してくれたことあったよね」
「えっ…!」
「違うクラスだったのに…あの時はありがとう」
もしかして、その時からずっと俺のこと想ってくれてたの?
そんな葵くんの声に、チラッと2人の様子を見る
「…でも、ごめんね。三木さんの気持ち、すごく嬉しかった。」