葵くん、そんなにドキドキさせないで。
近くに陽菜ちゃんがいたらきっと楽しいだろうな。
…そうだ、葵くんは何番だったんだろう?
キョロキョロと葵くんを探す
「ねぇ、葵くんは何番だったのかな?」
「私隣がいいなぁ」
そう言ってる女の子2人組
その視線の先をたどった
「(あ)」
パチっと目が合う
それから、葵くんはくじの紙を私に向けた
「(37番……は、窓側1番後ろ…)」
私が前に座っていた席。
…すごい離れてるなぁ。
って!!どうしてヘコむかなぁ、私…!
「田中さん」
「っう、わ、葵くん…!」
「そんなビビんなくてもいーじゃん。」
ムスッとする葵くんにアワアワする私