葵くん、そんなにドキドキさせないで。
帰りのHRのあと、陽菜ちゃんが『華子が心配だから、今日は部活休む!』って言うから、
慌てて首を振った。
だって、ソフトボール部はもう少しで試合があるって言ってたもん。
キャプテンが大事な時に休んだら大変だ。
「私は大丈夫だから!何かあったらすぐ連絡するし……」
「……絶対だよ?1人で抱え込むの禁止だからね!?」
そう言って教室を出た陽菜ちゃんに、小さく苦笑いをする。
陽菜ちゃんは相変わらず優しい。
素敵な親友に出会えて本当に良かったよ……。
「お、田中ぁ。お前暇か?」
私も帰ろうとバッグを肩にかけた時、先生に呼び止められた。
「このダンボール、準備室に置いてきてくれないか?鍵は空いてるから」