葵くん、そんなにドキドキさせないで。
わ、わた、私今……っ、何を……!?
その瞬間、目を丸くしてる葵くんと目が合う。
「好きな人、いるんじゃねぇの?」
「だ、だからっ、それが葵くん……って、あぁもうっ……」
かぁぁっと、顔が熱くなっていく。
もうダメ。
もう何にも言えないし、葵くんのことも見れないし、ていうかこの状況いったいどうすれば……。
……って、え?
あ、葵くん!?
「な、何を……何をしてるのっ」
どうしていきなり抱きしめてくるのっ?
頭が追いつかなくて、真っ白だよ?
「田中さん」
「は、はいっ」
いきなり名前を呼ばれてビクッと肩が上がった。