好きです、センパイッ!!
***
「と、いうわけで!先輩!勉強教えてください!!」
「…なに、いきなり…」
放課後、先輩の教室の扉を思いっきり開けて大きな声を出した私をポカンと見つめる
きゅんっ
そんな気の抜けた顔も素敵ですよ、先輩
…でも先輩の言う通りちょっといきなり過ぎたかな
だって扉開けながらだよ?
話の流れってやつが全くなかったもん。
コホンと軽く咳ばらい。
「勉強を教えて欲しいんです!」
「いやだから、唐突すぎるんだって」
いつものように顔をしかめて小さく呟く先輩
それからため息をついて、片耳にだけつけていたイヤフォンを外した
「…そういや、もう少しで中間考査だっけ?」