好きです、センパイッ!!


「嫌ですよっ」



改めて呼ぶとなると、恥ずかしくなってくるんだもん。



《言うこと聞いてくれるんだろ》

「そ、うですけど……」

《じゃあ呼んで》

「う……」

《はーやーくー》



わ、ワガママだ。

今日の先輩は珍しくとってもワガママ。




「……た、高広、先輩」




覚悟を決め、息を吐いてから、
小さな、本当に小さな声で名前を呼んだ。



「もうっ、これでいいですか!?」



やっぱり恥ずかしものは恥ずかしい……!

照れ隠しに大きな声を出すと、クスクス笑う声が聞こえてくる。




《可愛い》




「っ……!!?」




ねぇ、先輩。

先輩ってそんなこと簡単に言えるような人でしたっけ?

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