好きです、センパイッ!!
「先生にはうまく言っとくから、先輩のとこ行ってきなよ」
「え!?でも……」
柚木を誘ったのは私なのに、さすがに片付けまで任せるのは申し訳ない。
「でもじゃない。先輩モテるんだから、女の先輩に囲まれてるよ、きっと」
「えっ、それは困る!」
「でしょ?だったらほら、行った行った!」
柚木に背中を押されて、私は頷いた。
私、本当にステキな親友をもったなぁ……。
先輩の教室に行くと、そこにはもう誰もいなかった。
HRが終わって、きっとみんな校舎から出たんだ。
窓から外を覗くと、やっぱり3年の先輩達がたくさんいる。
写真を撮ったり、部活の後輩から花束や色紙をもらったり、
アルバムに寄せ書きをしてもらったり。