好きです、センパイッ!!


ど、どうしようっ!
前髪崩れてない?リップも塗り直したいんだけど!?


なんて、1人でアワアワとしていると、ガラッと扉が開く音がした。




「小春」

「げっ、先輩」




うう、まだ全然身なりを整えていないのに!!

……って、せ、先輩っ……!




「ブレザーのボタンが……一個もないってどういうことですか!?」




先輩のところへ駆け寄ってガシッとブレザーを掴む。

あぁ、学ランじゃなくてもせめてボタンぐらいは欲しかった……!!



「知らない1、2年に持ってかれた。あと、声でかいから」

「はうっ」



デコピンをされてしゃがみ込む私。

よ、容赦がない!ひどい!!



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