好きです、センパイッ!!
小さくそう言うと、柚木は驚いた顔をする
うんうん、そうだよね、だってこんなの私のキャラじゃないもんね。
分かってます。分かってるんです。私だって!
「メイクのやり方とか、教えてくれないかなぁ」
でも、先輩との距離が縮まれば縮まるほど、
欲ってやつが、出てくるんだ。
先輩と話してるだけで十分だったのが、
それだけじゃ足りなくなってくる。
私のこと、好きになってくれないかなぁ、とか、
そういうことばっかり、思うようになってきた。
「(身の程知らずめ。)」
柚木と睦月にバレないように苦笑いをする
「…じゃあ、睦月に教えてもらいなよ」
「………えっ」
柚木がいきなりそう言うからバッと睦月のことを見た