好きです、センパイッ!!
「……えっ、と?ど、どちら様……?」
「はぁ!?」
どちら様、って….嘘でしょう?ほんの数時間前に会った人のこと忘れる!?
「ばか、小春だよ」
ため息をついてそう言った先輩に、うんうんと頷く
「えっ、小春ちゃん!?嘘!全っ然分かんなかった!!」
この短時間で何があったの、って私のことをまじまじと見ながらそう言う
…ふんだっ
「こんな風にメイクしても、似合ってないことぐらい分かってますよーだ」
プイッとそっぽを向くと「ええっ!?」っていう柴田先輩の声が。
「何言ってんだよ!変じゃないし!!
すっげえ可愛い!!」
"可愛い"
その言葉に、ぱぁぁっと顔を輝かせる
うん、分かってます。小春はなんて単純なのでしょうか。