意地悪な集団
このとき、私は確信した。
アイツは、勉強だけができない。と思い込んでいた。
でもアイツは、友情に関しても恋愛に関しても・・・
ひとつの変化にも気づかない。
ということは・・・
“馬鹿”という2文字に辿り着く。
いくら遠回りしたとしても・・・必ずしも辿り着いてしまう。
ガララララ
「おはよー」
ドアの開く音とあいさつが同時に聞こえてきた。
ドアのほうに視線をずらすと、鎌田が気持ち悪い笑顔で笑っていた。
その笑顔を見て、私は本気で気絶しそうになった。
キモすぎる・・・
「おい、静かにしろー、そこ!うるさいぞ」
鎌田が視線を向けたのは、末明と恵里奈の席のほう。
「はいはい、ってか・・・いつ来た?」
末明がそう言ったのが確かに聞こえた。
もちろん、鎌田にバレないよう、いつ来た?の部分は小声で言っていた。
きっと、晴香のいじめのことを話していたのだろう、と私は思った。
「ねぇ、朱莉、1時間目何だった?」
「んとねー、体育?」
「え、嘘。いきなり~!?って体育ってことは2時間続きじゃん!」
「うん、そうだねー。でさ、さっきアイツ1時間目終わったらって言ってたじゃん?いつ言うんですか、って感じじゃない?」
あ、そういえば・・・
「確かに!体育なら休憩時間ないしね。あー、ないっていうか・・・決まってないよね」
「そうそう、疲れたら水分補給していいぞー的な」
ってことは、わざわざ私たちに合わせるって事?
ウザッ!
本気で思った。
アイツは、勉強だけができない。と思い込んでいた。
でもアイツは、友情に関しても恋愛に関しても・・・
ひとつの変化にも気づかない。
ということは・・・
“馬鹿”という2文字に辿り着く。
いくら遠回りしたとしても・・・必ずしも辿り着いてしまう。
ガララララ
「おはよー」
ドアの開く音とあいさつが同時に聞こえてきた。
ドアのほうに視線をずらすと、鎌田が気持ち悪い笑顔で笑っていた。
その笑顔を見て、私は本気で気絶しそうになった。
キモすぎる・・・
「おい、静かにしろー、そこ!うるさいぞ」
鎌田が視線を向けたのは、末明と恵里奈の席のほう。
「はいはい、ってか・・・いつ来た?」
末明がそう言ったのが確かに聞こえた。
もちろん、鎌田にバレないよう、いつ来た?の部分は小声で言っていた。
きっと、晴香のいじめのことを話していたのだろう、と私は思った。
「ねぇ、朱莉、1時間目何だった?」
「んとねー、体育?」
「え、嘘。いきなり~!?って体育ってことは2時間続きじゃん!」
「うん、そうだねー。でさ、さっきアイツ1時間目終わったらって言ってたじゃん?いつ言うんですか、って感じじゃない?」
あ、そういえば・・・
「確かに!体育なら休憩時間ないしね。あー、ないっていうか・・・決まってないよね」
「そうそう、疲れたら水分補給していいぞー的な」
ってことは、わざわざ私たちに合わせるって事?
ウザッ!
本気で思った。