好きです、橋本くん



んでまあ、アンドロイドになった安藤は、最初席が前後でよく喋ってたこともあり、普通に仲のいい男友達だ




なんてアンドロイドの説明はこれでおいといて、



…橋本くんはなんて勘違いをしてるんだ





「……私、彼氏は人間がいいかな」


うん、アンドロイドは人間だけど、私の頭の中じゃただのアンドロイドなんだよね


…自分でも意味わかんないけど。
アンドロイドすぎてごちゃごちゃしてきた





「そうか…」



あ、そこ普通に納得しちゃうのね
ツッコミとかないのね



…天然なのか?橋本くん






「まあとりあえず私彼氏いません」


むしろ欲しがってるなうです



「橋本くんこそ彼女いないの?」




てかもうそろそろ動き出そう。
うん。



という会話を今のセリフのあとにして、駅まで歩き始めたところでさっきの質問の答えをまつ



そういえば橋本くんも電車通なんだね
当たり前のように駅に向かって歩き出してたよ



「彼女はいないよ」


さらっと意味深に答えた橋本くん

ついバッと横を平然とした顔で歩く橋本くんの方を見る




彼女は、ってことは

「好きな人はいるってこと??」


なんかすっごいドキドキしてきたんだけど…





「…まあ」


意味深に答えたつもりはなかったのか、私の質問に固まった橋本くんだったが、答えてくれた



…なんか、胸が苦しい



橋本くん好きな人いるんだ。



< 9 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop