烏丸陽佑のユウウツ


別に今から送るというメールをやめさせようと思って先に手を打った訳ではない。

【何々していたら、何々していれば、とか、そんな話なら要らないから】

また冷たいメールを送っていた。

...。

あ゙ー、もう。長いメールだから時間がかかっているのか。考えが纏まらないのか。
メールは中々来なかった。

...ただの思わせ振りな言葉だったのか。

はぁ...待てど暮らせどメールは来ないじゃないか。
ずばり、送りたかった内容は、俺に言われてしまった。たらればの話だったって事なのか...。

何も...こっちだって聞く耳を持たない訳じゃないんだ。俺に何を言われようと、それが過去形の話だとしてもだ。決めた事なら自分の納得がいくようにしないと意味が無いじゃないか。言おうとしたことは言って来いよ。
言いたかった事は、その程度の事だったのか?...。

...会いたいとか...あんな風に簡単に言うなよな。...もの凄く思わせ振りだ。
余韻が残る...。尾を引くんだ。


ブー。お、やっと来たか。...なんだ、黒埼君か。黒埼君が悪い訳じゃないが…しかし…。

【すみません、陽佑さんちに行くのはキャンセルさせてください】

どういうタイミングなんだ…。逆に何でもないのかも知れない。深読みは必要ないか…。

【別にいいよ】

【本当すみません。自分から熱望しておいて】

その熱望したモノより優先したいモノが出来たんじゃないのか?…。だとしたらだよ。
やっぱり…このタイミングは出来過ぎてるよ。はぁ。…だけど…よく解らんな…。

【もう日の出迄時間が無くなる。寝るから、気にしないでくれ、大丈夫だ】

【ではまた、お店に行きます】

はぁぁ…別に来なくていいぞ…。


【送るというメールも来ないようだな。意味ありげなメールも言動も、金輪際無しにしてくれ】

これは梨薫ちゃんに送った。

…はぁ。例え、今、黒埼君と一緒だとしてもだ、俺は妬いたりしないぞ…。
< 90 / 105 >

この作品をシェア

pagetop