艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「えっ?」

何かの聞き間違いなのかと思って、驚きの声をあげてみたものの、どうやら聞き間違いでも何かの悪い冗談でもないらしい。


駒宮室長の横顔は、いたって真面目そのものだ。


「開発室の立ち上げだってそうだ。メンバーは様々な部署から集められ、多少なりとも慣れない業務が続いた。俺は開発室の開設が決まった時から、人間関係がギスギスしないようにするためにはどうすればいいかを考えていた。」

新規事業開発室のメンバーがギスギスしているなんて考えたことなんてない。
むしろ、いろんな部署から年齢層も広いというのに、仲が良いと思えるほどだ。


「俺にとっては、人間関係をスムーズに調整することは苦手な分野だ……」

小さく口ごもりながら、頭を掻く駒宮室長の姿に室長だって苦手なことがあるのだと、なんだか親近感さえ湧いてくる。

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