艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
まどかさんのメールはいつもこんな感じだ。

『今日の駒宮室長のネクタイはチェックだよ』

なんて、ファッションチェックは1割から2割。


『駒宮室長って、やっぱり怖い』

『イケメン笑顔なんて私は全く見せないよ』

『不愛想で、ぶっきらぼう』


駒宮情報というよりも、仕事の、上司の愚痴にもとれるメールが8割ほどを占める。


『好きな食べ物はおでん、なんだって』

私が本当に欲している情報なんて、ほんのわずかだ。


だけど、そんな小さなことばかりを毎日のように送ってくれるまどかさんからのメールは、ここ最近の私の楽しみになりつつある。


まどかさん、駒宮室長と一緒に働けるなんて、正直うらやましいなぁ。

私はおにぎりを飲み込むと、小さくため息を吐く。


「駒宮も、まどかに怖がられているなんて思ってもいないんだろうな」

私のため息を聞きながら、今度は祥子さんが苦笑いを浮かべながら小さくため息を吐きだした。

< 239 / 262 >

この作品をシェア

pagetop