艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「まどかさん!!」

私は居ても立っても居られずにまどかさんに声をかける。

「郁ちゃん!!!」

一瞬戸惑った表情を浮かべたまどかさんは、すぐにいつもの穏やかな表情を浮かべて見せる。

「ちょっと、まどかさん?!これは、どういうことですか?」

「ど、どういうことって聞かれても、私だって分からないわよ」

まどかさんを探るように見つめると、まどかさんは頬を膨らませて弁解する。


その様子に、まどかさんの言葉に嘘なんてないことはすぐに分かった。

そんな私たちの様子を腕組みしてみていた駒宮室長が、おもむろに口を開く。


「ちょっと、溝口と話してくるから」

「ハイ」


まどかさんの答えを聞くなり、駒宮室長は私たちから去って行ってしまった。

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