艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「佐々田」

そんな私と郁ちゃんの後ろから、すっかり聞き慣れた色気のあるバリトンボイスで名前を呼ばれる。

「ハイ」

思わず、背筋を伸ばして返事して振り返ると、駒宮室長が腕組みをして私たちを見ている。


「ちょっと、溝口と話してくるから」

「ハイ」

私の返事なんて聞くか聞かないかというスピードで、駒宮室長は店内でレジ業務をしている祥子さんの所に向かって歩いて行ってしまった。

歩く後ろ姿ですら、かっこいいと見惚れてしまう。

きっとそう思ったのは私だけじゃなくて、隣の郁ちゃんだって同じだと思う。

だって私と同じように見惚れているのだから。

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