しあわせの箱
声にならない心の声をくみとったのか面接官はさらに続ける。



「面接用紙を書いててなんか気付かなかった?」



そう言われてみれば、カラオケするだけでお金が貰えるバイトなのに風俗経験を記入する欄があったり身長、体重、スリーサイズの記入欄があったりと不思議な面接だなと思ったくらいで。


当時は未経験だった為、プレイのNG項目などは皆無だった。


「いや、なんか不思議な事聞かれるなくらいで・・・」


「うん。単刀直入に言うと、【カラオケ女子】つまりカラ女の求人はウソです」



「ウソ?えっじゃあ、なんの求人なんですか?」


私は身を乗り出して質問していた。



カラオケに付き合うだけで風俗並の給料が貰えるから少し不安だった。



「実はうち風俗店の紹介会社なんだよね」


「え?風俗・・・?!」


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