閉じていた目を開けたのと同時に、自分が寝ていたことに気づいた。

「――ああ、しまった」

寝起きのせいでかすれている自分の声に苦笑いをすると、ひかるは窓の方に視線を向けた。

窓には温かい冬の日差しが差し込んでいた。

その日差しに誘われるように、自分は寝てしまったみたいだ。

太陽の光を反射してキラキラと光っているのは、ひかるの手作りのローズピンクのサンキャッチャーだ。

サンキャッチャーとは、太陽光をプリズムのように透過・屈折させるガラスなどで作られたインテリアの一種である。

「懐かしい夢だったな」

ひかるは呟くと、周りを見回した。

工房と呼ばれているこの部屋には、さまざまな種類のビーズやガラス、それらを使用する道具が置かれていた。
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