永く青い季節 〜十年愛〜


「あ〜、こいつらは、積もる話が尽きないらしいんで、放っておきましょう。
それじゃ、お疲れ!
はーい、もう一軒行きましょう!」

山口さんは、完全に出来上がってる感じで、店の外に出ると私と彼にそう言って、近くにいた人達を促し、賑やかな夜の街に向かって行った。



「何か前にもこういう事が…。
山口さんって、何となく光井みたいな…」

「あ、確かに。似てるかも」

山口さん達の後ろ姿を見送りながら、二人で笑い合った。
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