お願いドクター、毒よりも愛を囁いて
「何よ。治療費払うのがいけないの!?」


病院の前で声を上げた。

儲かってるから端た金は要らないって意味!?
それでもこっちにしたら、ちゃんと区切りみたいなものは付けておきたいんだ。


「だって、彼女じゃないんだし」


あんたの彼女はエリナだろ〜!?と息を巻きながらオフィスへと歩く。

力を入れて踏み締めると足が時々痛んで、それよりも素直になれない自分をバカだな…と思いつつ、胸が痛いよ…と呟いた。



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