気付けば、君の腕の中。
それは勿論、出来ることならば取り戻したい。
昔のようになれなくても、また家族で笑い合いたいのがあたしの夢だ。
「…うん、一生諦めないつもりでいるよ」
「じゃあ大丈夫だよ」
「だい、じょうぶ?」
その言葉に驚くと、凜くんは優しく微笑んだ。
「絢華が諦めなければ、絶対取り戻せるよ」
「そうなったら嬉しいけど…」
「“何を根拠にそう言えるの”」
「!!」
「普通なら…そう思うのが当然だよ」
あたしの心を見透かした凜くんは、膝の上に頬杖をついた。