気付けば、君の腕の中。

+ 再スタートは手を繋いでから



陽がさんさんと降り注ぐ中、あたしは準備を整えると、合図を送った。

まず、第一種目は障害物競走だ。

簡単に用意した跳び箱とハードル、途中でパンを口で引っ張って取り、最後に落ちてあるバットを拾い、その周りをぐるぐると回って、終了というものだ。


青ざめるお姉ちゃんは確か、運動が大の苦手だったなあ…。

そういうあたしも、運動音痴である。


『では、第一走者は赤組、一ノ瀬白くん!
対して白組は戸塚ゆうきくん』


位置に着いた二人は「よーい、どん!」と、清水さんの声で走り出した。


――ついに、あたしたちの競争が始まったのだ。



< 395 / 445 >

この作品をシェア

pagetop