この恋は、きみの嘘からはじまった。
夢じゃない。
夢じゃない!!
嬉しくてスマホを両手で握りしめる。
如月くんとは下校は基本一緒だけど、登校はしたことがない。
楽しみだなぁ。
「琴乃!」
「はーい!!」
お母さんに呼ばれて返事をしてから、如月くんに「OK」っていう名前スタンプを送った。
それからすぐに顔を洗って、着替えて、髪を丁寧にといて、ご飯を食べてから家を出た。
駅まで歩いて数分、無事いつもの電車に乗れた。