この恋は、きみの嘘からはじまった。
優しい声で言うと私を抱きしめる。
新しいお客さんが入ってきたのか、また脅かし役やお客さんの声が響く。
「ま、ここでは……」
「暗いから大丈夫」
「でも……」
「我慢できない」
司くんの肩を押すけど、私の腰と肩にしっかりと手を回してキスをされる。
頑なに口を閉じるけどそれをこじ開けようとしてくる司くん。
「だっ……ん……」
「やばいね」
「つかっ……」
「ほら、ばれちゃうから静かにね」
司くんはいじわるだ。
こんなに私を弄ぶのに静かにだなんて。
声が漏れそうになるのを必死に堪える。