この恋は、きみの嘘からはじまった。




それなのに、なんで?




司くんを見上げると、ふっと微笑んでくれた。


どうしてそんな優しい表情をしているんだろう。






「大切な気持ち、なんでしょ?」




やっぱり、司くんは優しすぎるよね。


私のことをいちばんに考えてくれる。





「ちゃんと話してきなよ。
俺なら、大丈夫」




そう言い切った司くんだけど、無意識なんだと思う。


もっと繋いだ手を握る力が強くなった。




すごく強いのに、痛くはない。



司くんの気持ちがたくさん伝わってきて、私は安心させるように微笑み返した。






「うん、わかった」







< 358 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop